【2024年12月3日更新】朝活の文化 千葉県鴨川市 南房総 日本一海が近い高校 海が一番近い高校 海の見える学校 寮のある私立高校 寮のある高校 鴨川令徳高校
2024/12/03 |
こんにちは。
3学年主任の小林です。
12月に入りました。
帰国し1か月、生徒の進路活動などもあってバタバタしていながらも
何とか今日までやってこれました。
さて、今週は中国視察5日目の様子をお届けします。
10月31日(木)...5日目
この日は朝の開始が遅かったので、朝食後に同じ千葉県の先生と
埼玉県の先生と3人で近くにある「黒虎泉」(こくとらせん)に
歩いて行ってきました。
黒虎泉とは、済南(さいなん)の四大泉群のひとつで
地域の方々の貴重な水源として大切にされています。

↑朝7時という事もあってか、澄んだ空気と静かな雰囲気が印象的です。
なんといっても写真を撮ると映えますね。
近くに住んでいるであろう方々が、複数人で太極拳を舞ったり
ウォーターサーバーにあるようなペットボトル(?)を持って
水を汲んでいる姿を見ながら約1時間散策しました。

写真に写る船は、水面の落ち葉を拾うための網をつけていました。
水質や環境保全のために早朝から活動していました。

これが黒虎です。横幅は10mあるかないかぐらいで迫力抜群でした。
私もですが、済南の方々の"朝活"はとても充実しているように感じました。
その後、バスに乗り高速道路を利用し
同じ山東省にある曲阜(きょくふ)に移動。
途中、泰三(たいさん)という場所にあるサービスエリアに立ち寄ると
ガチャガチャが置いてありました。
とても面白そうな中身だったので、日本と同じように財布から
小銭をとってやってみようと思ったら...

↑なんとQRコード決済でないと利用できないと書いてありました。
思わず棒立ち(笑)
そう思うと、日本って現金と電子決済が上手く混在していますよね。

更にバスは南下し曲阜へ。
すぐにお昼ご飯の会場に移動です。

↑見たら辛いって分かります(笑)
白身魚だったのが救いです。(美味しかったので全てヨシ。)

午後からは、曲阜師範大学対外青少年交流基地に移動し
文化体験と教育関係者との最後の座談会に挑みました。

↑この交流基地の中には中国教師博物館も併設されており、
「教師」という言葉の由来などについて説明がありました。
ガイドしてくれたのはボランティアの大学生。
非常に丁寧に案内してくれました。


↑"教"という漢字の成り立ち。

↑"師"という漢字の成り立ち
中国の教育に対する歴史とそれに関わった人物が
細かく書かれていましたが、"政治・経済"の部分に関しては、
なぜか何も書かれておらず、真っ白だったのは引っ掛かりました。
↓教師博物館の出口付近の黒板に書いてあった内容。

「忠誠党的 教育事業」って書いてありますね。
中国って中国共産党の一党支配で政治が行われており
国の全てを決めている訳です。(教育や経済など...)
「こういう人間を育てよう」という政党の意向が
強く反映されるという点においては様々な意味で驚愕でした。
(分かっていましたが、改めて見せつけられると...)
その後、文化体験をしました。日本でいう"版画"ですね。

↑墨汁をヘラで木版に塗ります。
(逐次通訳が入る環境でしたので、耳にはイヤホンが着いています)
右奥にいるのがボランティアの大学生でした。

↑和紙を上に載せ、道具を使って写していきます。

完成。
写る人は孔子(こうし)です。
中国語では"こんすー"と呼びます。
他にも民族衣装の着用体験や二胡を使った楽興演奏がありました。
文化を重んじるボランティアの学生さんは素晴らしかったです。
その後、移動し曲阜師範大学付属小学校に行きました。

中国の学校の敷地内には、中国共産党の支部みたいなのもあります。
日本では到底考えられないこと。
党の意向を忠実に遂行されているか見ているのでしょうか。
↓小学5年生のクラブ活動を見学させて頂きました。

紙粘土で作成した龍の頭みたいです。
手先が物凄く器用なのと、創造力の豊かさに驚かされました。
このクラブ活動で制作した作品は、
年に1度ですが、孔子廟の露店などで販売し
売上金を慈善団体に寄付をしているそうです。
1時間半ほど見学をした後、文化体験をした
曲阜師範大学対外青少年交流基地に戻り
山東省の教育関係者と曲阜師範大学の先生方と座談会を行いました。

テーマは...
「デジタルとAIに向き合う時代で小中学校はどのように向き合うか」
でした。
私は高校が専門ですので、ここでは質問せず大人しくしていました(笑)
中国側から出た課題点は2つ。
Ⅰ:子どもによって使う技術に差がある(小学校)
→時間に差があるし、家庭での設備に差がある。とのこと。
Ⅱ:情報モラル(中学校)
→探求したくなる場づくりが必要。とのこと。
抱える問題は日本の教育現場と同じ。
日本ではメディアリテラシーと言われていますね。
生成AIのガイドラインが作られ、今年改正されるとのことで
有効的に使うための方法が明記されるのか興味があります。
座談会が終了後、宿泊施設に移動し夕食でした。

その場で、周 衛 山東省対外友好協会秘書処処長、一級調査研究員と
お話をさせて頂きました。
こうして5日目が終了し、今回の視察における座談会が
全て終了しました。
次回は、6日目の様子を取り上げたいと思います。
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